【パニック障害の経過-⑤】思考や行動が変化する-1

パニック障害

【不安や恐怖を避けることが最優先になる】

パニック障害の経過が長くなってくると、患者さんは、それまでとは違った考え方や行動をするようになります。

患者さんは、発症の前から強いストレスを受けていることが多く、発症してからは、ふつうの人には想像できないほどの不安や恐怖にさらされ、健康な心は傷ついていきます。

そのため、発作のおそろしさから身を守りたい、不安を避けたいという気持ちが優先し、行動することに臆病になります
これは、病気がそうさせるのであり、もともとそういう性格だったというわけではありません。

パニック障害の人に見られる特徴的な思考・行動の変化には、次のようなものがあります。

●依存的になる

病気になる前は行動力があり、何でも自分でできた人も、パニック発作をくり返すようになると、発作への不安や恐怖から、人の助けを求め、人に頼るようになります。

特に、広場恐怖症が高度になってくると、友人、知人、家族などに絶えず保護を求めるようになることもあります。

ただし、病気によって依存的になるのは一時的で、大部分の人は、治療の効果があらわれて不安感や恐怖感が薄らいでくれば、一人立ちしていきます。

しかし、一部の人は、パニック発作で人から助けてもらうたびに、しだいに自信を失い、その自信喪失がパニック発作のとき以外でも、生活のあらゆる面にまで広がり、常に人の助けを必要とする「依存的性格」になってしまうことがあります。

生活のごくささいなことも自分では決められず、世話をしてくれる人の判断に頼り、あらゆる面でよりかかってしまうのです。

患者さんの世話をするのは、配偶者、あるいは親という場合が多いのですが、世話をする人がいなければ生活ができないような状態では、回復はますますむずかしくなります。

依存的になっている患者さんは、自分を見つめ直し、認知行動療法などに取り組んで、依存から脱却することが必要です。
家族も、愛情と理性を持って患者さんと適度な距離をとり、甘やかさないことを心がけることが必要です。

⇒ 2へつづく

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

心理カウンセリングルーム ナチュラリー. では、「来訪・訪問カウンセリング」、及び、電話・ビデオ通話・メールによる「ネットカウンセリング」と、豊富なメニューを揃えております。
遠方の方におかれましても、どんなお悩みでも、どうぞお気軽にお問い合わせ下さいませ。

●来訪・訪問カウンセリング http://mental-naturally.com/visit/
●ネットカウンセリング   http://mental-naturally.com/internet/