うつ病の「身体面」の症状【睡眠障害・食欲不振・自律神経症状-①】

うつ病

身体症状が前面にあらわれる「仮面うつ病」

うつ病になると、必ずといってよいほど、これまで述べてきたような精神症状とともに、さまざまな身体症状が出てきます。
うつ病の身体症状は、不眠や食欲不振など、普通の日常生活でも見られる症状なので、それがうつ病の症状であることに気づきにくいという傾向があります。

このように、身体症状のほうが目立って、抑うつ気分など精神症状がその陰に隠れて見えにくくなっているうつ病のことを、「仮面うつ病」、あるいは「隠れうつ病」などと呼ぶことがあります。
別ないい方をすれば、仮面うつ病は、身体症状がメインのうつ病といえます。
このうつ病は、軽度のうつ病に多いといわれます。

次に、仮面うつ病に多い症状をあげてみます。

●不眠
●食欲不振
●全身倦怠感、疲労感
●頭が重い(頭重)、頭が痛い(頭痛)
●めまい、立ちくらみ
●耳鳴り
●動悸
●肩こり、背中の痛み、腰痛
●手足のしびれ
●胃痛、吐き気
●便秘、下痢

【もっとも多いのは「睡眠障害」】

うつ病の人に顕著にあらわれるのが、「睡眠障害」です。
睡眠障害にはいくつかの種類がありますが、

●明け方早くに目が覚めてしまい、その後は眠れない(早朝覚醒)
●夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)
●寝つきが悪い、寝床に入ってもいつまでも眠れない(入眠障害)

の3つが代表的なものです。
中でも、うつ病の症状としては、早朝覚醒がもっとも頻度が高いものです。
明け方の3時や4時といった時間に目が覚めてしまい、その後は眠れずにイヤなことばかりが頭に浮かびます。
ただ眠れないだけでなく、不安な気持ちがともなうことが特徴です。

なお、まれですが、1日中寝てばかりいるという「過眠」の症状があらわれる人もいます。

【食欲が落ちて体重も減る】

うつ病の症状の中で、体にあらわれるものとして多いのが、次のような消化器系の症状です。

●食欲がない(食欲不振)
●食べる量や回数が減り、体重が減少する
●何を食べても、おいしく感じられない(味覚異常)
●便秘、下痢
●吐き気
●腹痛、胃部不快感、腹部膨満感
●胸やけ、げっぷ

なお、まれですが、逆に食欲が異常に亢進して食べすぎてしまう「過食」が見られることもあります。
これは比較的若い人に多いようです。

このような消化器症状を訴える患者さんは、しばしば慢性胃炎などと診断され、うつ病に対する治療がなされないまま胃腸薬を投与されているケースがあるので、要注意です。

⇒ ②へつづく

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

心理カウンセリングルーム ナチュラリー. では、「来訪・訪問カウンセリング」、及び、電話・ビデオ通話・メールによる「ネットカウンセリング」と、豊富なメニューを揃えております。
遠方の方におかれましても、どんなお悩みでも、どうぞお気軽にお問い合わせ下さいませ。

●来訪・訪問カウンセリング http://mental-naturally.com/visit/
●ネットカウンセリング   http://mental-naturally.com/internet/