「冬季うつ病」とは

うつ病

【若い女性に多い季節性のうつ病】

比較的若い女性に多く見られるうつ病に、「季節性感情障害(季節性うつ病)」と呼ばれるものがあります。

季節によって症状があらわれるというもので、特に多いのが秋から冬にかけてうつ状態となり、春から夏にかけて自然とよくなる「冬季うつ病」といわれるタイプです。

なぜこうした季節性のうつ病が起こるのかについては、まだはっきりわかっていませんが、日照時間と関係があるのではないかと考えられています。
特に、冬季の日照時間が非常に短いフィンランド、スウェーデン、アラスカなどの地域では、冬季うつ病の発症率が人口の10%近くか、それ以上になっていることが報告されています。

また、はじめからそれらの地域に住んでいる人よりも、それまで太陽光に恵まれた地域で暮らしてきた人がこうした国々に移ってきた場合のほうが、より発症率が高くなることからも、日照時間と深い関係があることが推測されます。

わが国では大都会に生活する人に多く見られるようです。

【冬季うつ病の特徴】

冬季うつ病の最大の特徴は、その名の通り、うつ症状が冬季に限定されてあらわれてくるという点です。

また、通常のうつ病であれば、不眠や食欲不振といった症状が見られますが、冬季うつ病の場合は、気分が沈み込み、意欲がなくなるといった症状に加え、過眠や過食が多くなるのが特徴です。

冬季うつ病の患者さんは抗うつ薬が効きにくいといわれます。
そのため、「高照度光療法」という、2,500ルクス以上の明るい光を患者さんに1日数時間あて、体内時計を調整して生体リズムをととのえる治療法が有効とされます。

<高照度光療法とは>

高照度光療法は、非常に明るい人工的な光(2,500ルクス以上)を毎日数時間浴びるだけという簡単な治療法です。

この治療法が有効なのは、「季節性うつ病」(夏型と冬型がある)の中でも、特に「冬季うつ病」の患者さんです。
冬季うつ病の患者さんは抗うつ薬が効きにくいとされているので、そうした場合にこの光療法を行います。

なお、治療は、朝方行ったほうが効果的とされます。

冬季うつ病の患者さん以外にも、特に朝方に抑うつ症状が強いという人にも有効です。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

コメント