うつ病の「思考面」の症状【思考力低下・自己否定・マイナス思考】

うつ病

【思考力が低下し、考えがまとまらない】

うつ病になると、思考力や集中力が低下して、頭が働かなくなります。
これを「思考制止」、あるいは「思考抑制」といいます。
そのため、

●頭がさえない、ぼーっとする
●考えが円滑に進まない
●考えがまとまらない
●アイディアが浮かばない
●同じことばかり考える

という状態になります。

職場ではミスが多くなり、仕事の能率も低下します。

【自分には価値がないと思い込む】

思考力や意欲の低下が進むと、無気力で何もできない自分を「価値のない人間」と思うようになり、自責感や無力感、劣等感がつのっていきます。
また、

●何でも悪いのは自分だと思う
●自分はこの場にふさわしくないことをいったのではないかと後悔する
●自分が生きていてはみんなに迷惑がかかると申し訳なく思う

といった罪責感をいだくこともあります。

【妄想もうつ病の症状の一つ】

このような無価値観や自責感が強くなると、次のような妄想的な考え方にとらわれることがあります。

●小さな失敗を、取り返しのつかない大失敗をしたと考える
●みんなが自分の悪口をいっていると思う(被害妄想)
●自分はみんなにきらわれ、避けられていると思う(忌避妄想)
●自分のせいで財産や地位を失ってしまったと思う(貧困妄想)
●自分は罪深い人間だと思う(罪業妄想)
●自分は不治の病にかかってしまったと思う(心気妄想)

以前は、うつ病には妄想はないと思われていましたが、最近では妄想もうつ病の症状の一つと考えられています(うつ病性妄想)。
妄想は、特に高齢者に多いとされます。

【マイナス思考と悲観的思考】

ものごとを悪いほうへ悪いほうへと考える、いわゆる「マイナス思考」におちいるのも、うつ病の特徴です。

マイナス思考をする人は、自分自身への評価も低く、

●自分は何もできない最低の人間だ
●自分は弱い人間だ

と思い込みます(極端に低い自己評価
逆に、成功したときには、

●この程度のことはだれでもできる
●たまたまうまくいっただけで、次はきっと失敗する

と過小評価します。
この、「どうせ、また失敗する」といった悲観的・否定的な考え方もうつ病の特徴です。

高齢者であれば、

●年金だけで暮らせるだろうか
●一人暮らしなのに、病気になったらどうしよう

などと、悲観的・否定的な面ばかりが気になり、絶望的になります。

【考え方に柔軟性がなくなる】

いったん悲観的な考え方にとらわれると、

●何でも悪い結果になると感じる、または決めつける
●たった1回の失敗を、いつも失敗する、必ず失敗すると思い込む(過度の一般化)
●すべて、白か黒、〇か✕、全か無、善か悪、と両極端に分けて考える(二分割思考・両極端な思考)

といったように、考え方に柔軟性がなくなります。

【自己否定のあまり、死にたいと思うようになる】

自分は価値のない人間だ、という無価値観や罪悪感が強くなると、「死にたい」「死んだほうがましだ」「自分などいないほうがよい」という気持ちが生まれ(自殺念慮)、実際に自殺を企てることがあります(自殺企図)。

うつ病で、いちばん問題となるのが、この自殺です。
詳しくは後述しますが、自殺で特に気をつけなければならないのは、症状が軽くなり、行動力が出てきたときがもっともあぶないという点です。

★Point
●うつ病になると思考力・集中力が低下する「思考制止(思考抑制)」が起こる
●「自分がすべて悪い」「自分は無価値な人間だ」と自分を否定するようになる
●ものごとをすべて悪いほうへ考える「マイナス思考」もうつ病の特徴の一つ

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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