うつ病の「意欲・行動面」の症状【意欲の低下とおっくう感-②】

うつ病

【動きが緩慢になり、話し方にも変化が】

うつ病になると、まわりから見てもはっきりとわかるほど、動作が緩慢になることがあります。

●それまではテキパキと仕事や家事をこなしていたのが、1つのことをやり終えるのに長い時間がかかるようになる
●歩き方も遅くなり、はたからは「ものぐさ」になったように見える
●声が極端に小さくなる
●話し方に抑揚がなくなる
●話そうとしてもすぐに言葉が出てこない
●聞かれたことに的はずれの返答をしてしまう

といった変化も見られます。

【注意力や記憶力が低下し、決断力などもにぶる】

うつ病になると、注意力が散漫になり、ものごとに集中できなくなります。
人と話をしていても、相手の話を注意深く聞き、内容をきちんと理解することがむずかしくなります。

そのため、
●人と話をすることがつらくなり、しだいに無口になる
●本などを読んでも、同じところを何度も読んだりして、内容が頭に入らない
●思考力も低下するため、会議などで考えをうまくまとめて発言することができなくなる

といった状態になります。
また、集中力や記憶力が低下するので、

●聞いたことや頼まれたことをすぐに忘れてしまう
●簡単な計算ができなかったり、もの覚えが悪くなったりする

という状態になります。

さらに、思考力の低下とも関係しますが、簡単なことも決断できなくなります。
たとえば、

●今日着ていく服をどれにするか
●昼食のメニューを何にするか

といったことがなかなか決められないで悶々と悩むことがあります。
その結果、発展性のない悲観的な考えにとらわれ、ますますあせり、自分を追い詰めていくという傾向が見られます。

【重大な決断をしてしまって、あとで後悔することも】

決断力がにぶり、ごくささいなことでも迷うようになる反面、人生にかかわるような重大な決断を、よく考えることもなく決定してしまうこともあります。
たとえば、会社に辞表を出してしまうとか、借金をして高い買い物をしてしまうとか、あとで「どうしてそんなことをしてしまったのだろう」と後悔するような重大な決断を性急にしてしまうことがあります。
これも、思考力の低下によって、客観的な判断ができなくなっているためです。

【気持ちばかりあせって空まわりする】

うつ病の患者さんは、心に「ブレーキ」がかかった状態なので、いくら気力をふるいたたせても何もできず、本人はそのことに苦しみ、自責の念すら感じています。

その一方で、
●この先、自分はどうなってしまうのだろう
●このままでは生きていく自信がない

といった漠然とした不安もかかえています。
その不安が強くなると、イライラして、気持ちばかりあせって落ち着きがなくなります。
そのため、

●静かに座っていることができず、たえず足踏みをする
●ウロウロと意味もなく歩きまわる
●むやみに腕をこする、自分の服を引っぱる

といった行動を見せることがあります。
ときには、

●うなるような声を出したり、攻撃的な言葉を口にする

こともあります。
この場合、動悸や発汗などの身体症状をともなうこともあります。

また、早口でせき立てられるように話したり、忙しそうにせかせかと動きまわったりして、はたからは一見活発そうに見えますが、実は精神的なエネルギーは低下しています。

このような「焦燥タイプ」は、比較的高齢の人に多く見られます。

★Point
●うつ病になると、意欲が低下し無気力になる「精神運動抑制」が起こる
●本人は「やらなければいけない」と思っているが、どうしてもできない
●目立って動きが緩慢になり、注意力・記憶力・決断力などもにぶってくる

奈良 心理カウンセリングルーム
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