うつ病の「意欲・行動面」の症状【意欲の低下とおっくう感-①】

うつ病

【意欲が低下し、何もする気になれない】

うつ病になると、「心のエネルギーが枯渇」してしまうため、意欲が低下して、行動力や決断力などもにぶくなります。
このような状態を、医学的には「精神運動抑制」と呼びます。

そのため、
●強い倦怠感のため、何をするのもおっくうになり、意欲がわかなくなる
●仕事はもちろん、会社や学校へ行くことすら、考えただけでめんどうになる
●主婦であれば、ふだんは何でもない家事がおっくうになり、掃除やせんたく、料理なども手につかなくなる
●新聞などのこまかい文字を追って、そこに書いてあることを理解するのがおっくうになる
●テレビのニュースのアナウンサーの声を聞いているのがつらくなる
●本などを読むことも苦手になる
●気力をふりしぼってはじめても、すぐに疲れてしまい、長つづきしない

といった状態になります。

【無気力な行動が、周囲からは「怠けている」と見られる】

こうした無気力や意欲の低下がさらに進むと、
●外出すること自体が苦痛になる
●着替えや洗顔、入浴などもめんどうになり、最後はふとんから出られなくなる

という状態になります。
このため、家族や周囲からは、「やるべきことをやらない」「怠けている」と見られがちです。

しかし、単なる「怠け」と、うつ病の症状としての「無気力」「意欲の低下」との違いは、前者が「やりたくないから、怠ける」のに対して、後者が「やらなければいけないと思っているのに、どうしてもできない」という点です。
つまり、意欲や気力が病気によって「抑制」されている状態なのです。

【無能な人間になったと自分を責める】

うつ病になると、それまでふつうにできた仕事が急にできなくなります。
頭では仕事をしなければいけないとわかっているのですが、実行できません。
いわゆる「体がついてこない」「気持ちがついてこない」という状態です。

また、
●手順が整理できなくなり、書類を読んでも内容が頭に入らない
●いわれたことをすぐ忘れてしまう
●1つの仕事にひどく時間がかかってしまう

といった状態になります。
そのために、「自分は無能な人間になってしまった」「自分は役に立たないダメな人間になってしまった」と自信を喪失し、自分を責めます。

このように、「自分はダメな人間だ」と自分を卑下するのも、うつ病の1つの特徴です。
自分の能力が落ちたことや、将来への不安、まわりの人に対して迷惑をかけているという思いから、自責の念や罪悪感にさいなまれます。
このような感情が強くなると、生きていく自信がなくなり、いっそ死んでしまったほうがよいと思うようになります。

⇒ ②へつづく

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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