【ストレスを理解しよう】
ストレスは毒にも薬にもなる
ストレスというと有害なものというイメージがありますが、それはまちがいです。
多少ストレスがかかっているほうが、心地よい緊張感や興奮に包まれ、気持ちを引き締めることができ、仕事の効率もあがります。
つまり、良い仕事をするためには適度なストレスが必要なのです。
ストレスが有害となるのは、緊張や興奮が激しすぎて体が適応できなくなったときです。
過度のストレスがかかると、心身にさまざまなストレス反応がみられるようになります。
ストレス反応として、心理的、身体的、行動的側面に、以下のような変化があらわれます。
<心理的側面>
抑うつ状態、意欲の低下、イライラ、緊張、不安など
<身体的側面>
高血圧、胃・十二指腸潰瘍、糖尿病、首や肩のこり、動悸、息切れ、下痢・便秘、食欲不振、不眠、肥満など
<行動的側面>
作業効率の低下、作業場の事故、アルコール依存、過食、拒食など
人間関係はストレスのもとになりやすい
ストレスは、以下のような出来事が引き金となって引き起こされます。
<住環境や生活の変化>
単身赴任、転居、騒音など
<自分の出来事>
病気、家庭不和、人とのトラブル、事故や災害など
<自分以外の出来事>
家族・親族・友人の死や病気、非行など
<重い責任の発生>
仕事上の事故や失敗などによる
<役割や地位の変化>
昇進・昇格、配置転換、出向などによる
<仕事の質や量の変化>
長時間労働や人事異動、トラブルの発生などによる
<人間関係のトラブル>
上司・部下・同僚との対立、パワハラ、セクハラなど
とくに人間関係によるストレスは、大きなダメージをもたらします。
また、仕事が合わなかったり忙しすぎたりするのもストレスとなりますが、閑職で暇をもてあましている場合もストレスが生じます。
几帳面すぎる性格や負けず嫌い、感情を抑えて無理やり適応しようとする人は、性格的にもストレスを溜め込みやすいタイプだといえます。
※バーンアウト(燃え尽き症候群)を避けるためには、ストレスを溜め込まないことが大切です。
ストレスの要因やストレス反応について理解しておきましょう。
奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史