脳細胞の破壊が症状を引き起こし、生活に支障をきたす「認知症」-①

心の病気

【どんな病気?】
脳細胞の委縮で、認知機能が衰える

認知症とは、何らかの原因によって脳の働きが悪くなったためにさまざまな障害が起こり、日常生活に支障が出ている状態をいいます。
最も顕著に現れるのが「もの忘れ」で、加齢によるもの忘れは、ヒントを与えれば思い出せますが、認知症の場合は、記憶そのものがすっぽり抜け落ちてしまいます。
つまり、「忘れていること自体を忘れる」状態です。
そして、前述のようなさまざまな症状が徐々に現れてきます。

認知症は原因によって変性性、血管性、感染症などに分けられます。
このうち多いのが、脳細胞が死んで脳が委縮することで起こる変性性で、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症が含まれます。
次に多いのが脳血管性で、脳梗塞や脳出血によって脳がダメージを受け、その部分の機能が低下します。
最も罹患数が多いのがアルツハイマー型認知症で、認知症全体の40~60%を占めています。

認知症に共通して現れる症状は、中核症状と周辺症状(行動・心理症状)に分けられます。
中核症状は、具体的には記憶障害、見当識障害、理解・判断力の障害、実行機能の障害、失語・失認・失行の障害などがあります。
周辺症状は、人によって出たり出なかったりする症状で、幻覚や妄想、徘徊、睡眠障害などがあります。

【症状】
中核症状と周辺症状に大きく分けられる。

<中核症状>
●体験そのものを思い出せなくなる ●判断力が低下する(料理の手順がわからなくなる、片付けられなくなるなど) ●季節感がわからなくなる ●アナログ時計が読めなくなる ●物事を計画的に実行できなくなる ●言葉がうまく使えなくなる ●文字を書くことが難しくなる ●言葉の意味を理解できなくなる ●五感が鈍くなる ●自分のいる場所がわからなくなる ●家族の顔がわからなくなる

<周辺症状>
〇不安、抑うつ状態 〇物盗られ妄想 〇徘徊 〇せん妄 〇幻覚・錯覚 〇暴力・暴言 〇介護拒否 〇失禁 〇不眠、睡眠障害、昼夜逆転 〇帰宅願望 〇異食(食べられないものを食べようとするなど) 〇弄便(大便をつかんだり、壁などにすりつけたりする)

⇒ ②へ続く

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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