本人は何も覚えていない夢遊病「睡眠時遊行症(夢中遊行症)」

心の病気

【どんな病気?】
子どもに多く見られる「夢遊病」はノンレム睡眠時に現れる

睡眠時遊行症とは、いわゆる「夢遊病」で、寝ぼけた状態です。
眠りについた1~3時間ぐらいの間に起き上がり、眠ったままで歩き回ったり放尿したりとさまざまな行動をします。
歩き回っているときに周囲の人が話しかけても、反応はほとんどありません。
しゃべったり叫んだりすることもありますが、目はうつろです。
また、はっきり目覚めさせることもかなり困難です。
目覚めると、そのときのことを何も覚えていません。

この行動が起きるのは、実際には夢を見ることのないノンレム睡眠(脳を休めるための眠り)の間で、夢に反応しているわけではありません。
また、昼寝などの浅い眠りではこの症状は起きません。

子どもでは比較的よく見られ、10%以上に現れるという報告もあります。
それほど心配する必要はないでしょう。
大人になっても続いていたり、大人になって初めて症状が現れる場合は、心理的障害や他の疾患が影響している場合が考えられます。

【精神症状】
特になし。

【身体症状】
〇眠ったまま、歩き回る 〇電気をつけたり消したり、ドアを開け閉めしたり、食事をしたりと、日常行動をすることがある 〇話しかけても反応が鈍い 〇目覚めさせることが困難 〇朝、目覚めると、そのときのことをまったく覚えていない

【病因】
<遺伝・体質的な背景>
両親に睡眠時遊行症がある場合、その子どもにも現れる可能性が高いといわれている。
下肢静止不能症候群(むずむず脚症候群)や閉塞性睡眠時無呼吸症候群、偏頭痛などの兆候を示していることもある。

<心理・社会的な要因>
精神的なストレスや疲労などが大きいと考えられている。
離婚や家庭内暴力などの家族関係の悪化、学校生活でのトラブルのほか、引っ越しや旅行など生活環境の変化が原因となって起こることもある。
また、鎮静薬や睡眠薬などが関係していることもある。

<脳・神経機能の関与>
子どもの場合は脳の機能が未発達であることが関係していると考えられている。

【治療法】
<薬物療法>
大人の場合や症状がひどい場合には、睡眠導入薬、抗うつ薬、抗不安薬を服用する。

<精神療法>
生活習慣の改善。睡眠前の刺激を避ける。

【経過】
症状により異なる。
子どもの場合は、成長とともに自然に症状が消えていくことが多い。
大人になってから発症する場合は、原因となる疾患があるかどうかを疑う。

【受診の目安】
子どもの場合は様子を見る

子どもの場合は、成長とともに自然に症状が消えていくことが多いため、様子を見ることがほとんどです。

大人の発症の場合は、心理的障害や何らかの身体的疾患が隠れていることがあるため、すみやかに専門家を受診することをお勧めします。

【本人や周囲が気をつけること】
歩き回っているときにけがをしないようにする

就寝中の出来事なので、行動範囲は家の中などになります。
歩き回っているときにけがをしないように、つまずいたり、ぶつかって倒れやすいものは置かないようにしましょう。
大人の場合は車を運転しようと外に出ることもあるので、そのような環境にある人は注意します。

また、良質な睡眠が取れるよう、寝る前に身体をリラックスさせたり、不安やストレスになるものを取り除くような工夫をしましょう。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

心理カウンセリングルーム ナチュラリー. では、「来訪・訪問カウンセリング」、及び、電話・ビデオ通話・メールによる「ネットカウンセリング」と、豊富なメニューを揃えております。
遠方の方におかれましても、どんなお悩みでも、どうぞお気軽にお問い合わせ下さいませ。

●来訪・訪問カウンセリング http://mental-naturally.com/visit/
●ネットカウンセリング   http://mental-naturally.com/internet/

コメント